
児童1人の感染が確認された兵庫県芦屋市山手町の市立山手小学校では、午前8時半から校庭で全校集会。増井眞樹校長は「学校が休みの間、先生たちは皆さんのことが心配でした。今日から友達と勉強したり遊んだりできます」と語りかけた。元気があり余っているのか、集会前に校庭で走り回る子たちもいた。
教育委員会によると、大阪と兵庫の両府県で公私立の学校と幼稚園合わせて約4200校・園がこの日再開され、子どもたち約155万人の姿が戻った。
午前10時から、兵庫県庁で開かれた新型インフルエンザの対策本部会議で、井戸敏三知事は「学校が再開し、街を歩いている人も増えている。この状況が続かないと抑え込みに成功したことにはならないが、社会生活の通常化は実質的に始まった」と述べた。
行員1人の感染が確認された三菱東京UFJ銀行三宮支店(神戸市中央区)。25日朝、「本日より通常営業を再開」と知らせる紙を店頭に張り出し、マスク姿の行員たちが客を出迎えた。この1週間、幹部を除く全従業員を自宅待機させて、他支店などからの応援要員で何とかしのいできた。
小売り大手のイオンは、感染者がでた地域の店の従業員のマスク着用を、段階的に緩和する方向で協議している。「マスクをつけ続けることが、逆に不安を助長する」(広報)という判断だ。
予備校大手の河合塾大阪校(大阪市北区)も講義を再開、午前9時前から受講生が次々と訪れた。休校中、寮住まいの受講生には仕出し弁当を用意し、外出を控えるように呼びかけた。キャンパス長の角野俊彦さんは「受験シーズン間近でなかったのが不幸中の幸い。今後、休校日を授業にあてれば、夏までには遅れを取り戻せます」。
代々木ゼミナール神戸校(神戸市中央区)も再開。「受講生の元気な姿をみてほっとした」(事務局長)。
求職者に職業訓練をする大阪府立高等職業技術専門校(5校)も25日に授業を再開した。受講者は約900人。訓練時間の延長などで授業数を穴埋めするという。
せきなどの症状のある人が連絡する大阪府庁4階の「発熱相談センター」。先週は16回線の電話が鳴りやまず、受話器を置くとすぐ電話が鳴る状態だった。25日朝は4、5回線しか使われず、手持ちぶさたの様子の職員も。担当者は「こんなに落ち着いたのは久しぶりです」。保健所も含めた府内15カ所の同センターへの相談は、18日の7054件をピークに徐々に減り、23日は半数以下の3268件になっていた。
感染者は、大阪府内で新たに2人が確認され、25日午後1時現在で累計345人になった。
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