2009/06/23 【新型インフルエンザ】第2波に向けて警戒|感染症予防と衛生材料の専門店「パンフル」パンフルで検索

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2009/06/23 【新型インフルエンザ】第2波に向けて警戒

世界的な大流行、パンデミックが宣言された新型インフルエンザ。日本を含む世界の関心は、今秋以降の再流行対策に移りつつある。約50年前に新型として流行した「アジアかぜ」では夏の「第1波」に比べ、秋・冬の「第2波」の死者数が3・3倍にのぼっていたことが厚生労働省の研究班の分析で分かるなど、気は抜けない。専門家は「医療体制が整備されていれば、心配する必要はない」と呼びかけている。
 20世紀以降に発生した過去3回のパンデミックのうち「スペインかぜ」(1918年)と「アジアかぜ」(57年)は最初の流行後、間隔をあけて第2の流行が起きている。いずれも第2波の方が、重症化するケースが多かったという。

 国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長は、今回の新型で第2波が想定されるケースとして、(1)国内に残留している新型ウイルスが再度、拡大する(2)冬に入る南半球でウイルスが変異し、国内に持ち込まれる-ことなどを挙げる。


 厚労省も第2波でウイルスが変異して毒性が高まる可能性があることを警戒。WHO(世界保健機関)などと連携して、他国の発生状況を注視している。

 「アジアかぜ」について、厚労省の研究班(研究代表者・広田良夫大阪市立大教授)が分析したところ、夏の第1波に比べ、秋・冬の第2波の死者数が3・3倍にのぼっていたことが分かった。

 報告書は昨年度、アジアかぜに関する文献を調査した結果をまとめた。国内の第1波は57年5~8月にかけて流行。9月に一度収まり、季節性の流行期と重なる同年10月~翌年2月に第2の流行が広がった。

 報告書によると、第1波と第2波の国内の患者数はそれぞれ約32万8千人と約34万7千人でほぼ同数だった。ところが、死者数は第1波が1695人だったのに対し、第2波は5593人と3・3倍に上った。

 研究班のメンバーで九州大病院の徳永章二助教によると、この数字は全国の保健所の職員とその家族を対象にした当時の厚労省の調査結果。調査結果から推計すると、第1、第2波を合わせた患者数は国内人口の約半数に及んでいたとみられるという。

第2波で第1波より死亡者数が増えた理由について、徳永助教は「インフルエンザウイルスは空気中の湿度が低い冬に広がりやすい。乾燥する冬場は呼吸器によくないので2次感染を起こすなど重症化しやすかったのではないか」と季節的な要因を挙げる。

 加えて、当時は(1)新型インフルエンザの知識や医療体制が現在ほど充実していなかった(2)抗ウイルス薬がなかった(3)集団生活が多かった-ことなども感染拡大に影響したとみられる。

 今秋は季節性と新型が共存する可能性が高い。季節性のAソ連型とA香港型は詳細(PCR)検査をしなければ新型と区別できず、多くの患者が医療機関に押し寄せれば、検査が追いつかない状況も考えられる。

 けいゆう病院の菅谷憲夫小児科部長は「新型の流行を抑えることは難しいが、医療体制が整っていれば怖がる必要はない」とした上で、「感染しても重症化させないことが重要。国は早期診断、治療が可能な医療体制を整備するべき」と指摘している。

産経新聞


 




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