
【ニューデリー=田北真樹子】インドで新型インフルエンザによる死者が10日間で20人を超え、患者数は1200人にまで急増した。春ごろに感染が急拡大したメキシコや米国などより遅れてきた新型インフルの"到来"に、インド国内はパニック寸前の様相。政府は治療のガイドラインを出すなどして事態の沈静化に懸命になっている。
最初の死亡ケースは今月3日、診察で訪れた病院で感染したとみられる西部マハラシュトラ州プネの14歳の女子学生。その後も死者は続出し、15日には24人に達した。感染者も1300人を超えた。
死者数はプネだけで12人に上るが、商都ムンバイでも死者2人が出ており、同市は市内の教育機関を19日まで休校にしたほか、人の集まる映画館を15日まで休館にした。死者が出ていないデリーでも、マスクが飛ぶように売れており、品薄の状態が続いている。
インド政府は海外で感染が広がった当時、「体制は万全だ」と自信を持っていた。だが、感染報告が相次ぐと病院の診断拒否などが表面化、万全のはずの体制にほころびが出ている。政府は14日になって事態の沈静化を図ろうと、新型インフルの症状を3段階に分類し、医師の診断や治療薬、タミフルの投与の必要性を明記した指針を示した。
ほとんどの死者に海外渡航歴はなく、なぜインドで突然、蔓延(まんえん)が始まったのかは不明。雨期に入ったこの季節は気温がやや下がって湿度が上がり、季節要因が背景にあるのではないかとの見方も出ている。
(産経ニュース)
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