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2009/11/04 塩野義が抗インフル点滴注射薬「ペラミビル」承認申請、今冬は50―100万本準備

 [東京 4日 ロイター] 塩野義製薬<4507.T>は4日、インフルエンザ治療薬「ペラミビル」の日本での製造販売の承認について、10月に厚生労働省に対し申請したと発表した。新型インフルエンザ(H1N1)が流行する中、第3相臨床試験の結果が得られてから約3カ月という短期間での承認申請にこぎつけた。
 今回の申請は、成人向け。小児向けについては、現在臨床試験を開始している。
 発売時期は、厚生労働省による承認時期次第となる。手代木功社長は4日の決算会見で、今シーズン中に生産できる準備をしているとした上で「来年3―4月までの間に、最大限50―100万本作る準備をしなければならない。承認から発売までのタイムラグを短くするよう準備する」と述べた。通常の審査ならば、来シーズンに向けて2010年秋の発売となるが、新型インフルエンザの流行により、承認が早まる可能性も視野に入れている。
 「ペラミビル」は、米バイオクリスト・ファーマシューティカルズ社から導入。国内での独占的開発・販売権を塩野義が取得している。米国では、バイオクリスト社が第3相試験中だが、10月23日に緊急使用が必要な患者に限定して投与が認められるEUA(緊急使用の許可)が出ている。
 同薬は、「タミフル」「リレンザ」に次ぐ、第3のインフルエンザ治療薬として期待されている。飲み薬の「タミフル」、吸入薬の「リレンザ」と異なり、「ペラミビル」は点滴注射薬であるため、重症患者や高齢者でも使いやすい点が特徴。
 塩野義のほか、第一三共<4568.T>や富士フイルムホールディングス<4901.T>傘下の富山化学工業(東京都新宿区)も、インフルエンザ治療薬の臨床試験を進めている。
 <2010年3月期は87%営業増益、見通しは据え置き>
 2010年3月期の連結売上高は前年比23.1%増の2800億円、営業利益は同87.4%増の600億円の見通しを据え置いた。高コレステロール血しょう治療薬「クレストール」の国内での売上げ増に加え、アストラゼネカ社による海外での販売増に伴うロイヤリティー収入増、昨年買収したサイエル社の貢献があり、大幅な増収増益を見込んでいる。年間配当は、8円増配して36円を予定。
 4―9月期は、研究開発費の増加により営業利益が前年同期比3.4%減となったが、手代木社長は「上期の研究開発費増は予定通り。上期の収益はやや上振れたが、当初見通しをやり遂げることを目標としており、通期の見通しは据え置いた」と説明した。
 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)



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