
新型インフルエンザのワクチン接種について県医師会は24日、地域の基幹病院で集団接種を受け付ける方針を明らかにした。病院の一角に会場を設け、地域の開業医が当番制で対応することを検討している。医師の負担軽減と、開封して使い切ることなく廃棄するワクチンを減らすのが狙い。病院を集団接種の会場とするのは全国的にも珍しいという。来月中旬にも開始する。
小山菊雄会長が、佐藤雄平知事との懇談で明らかにした。国が供給したワクチンは、幼児なら50人分に当たる1本10ミリリットル入りが中心。開封後は24時間以内に使い切る必要があるため、小規模診療所では無駄が出ると指摘されていた。
各医療機関が個別に受け付けていた接種希望者を集めれば医師の負担が軽減される。発症者の症状が重い場合、そのまま病院の専門医を受診できるメリットもある。
今後、県内17の郡・市医師会ごとに、接種場所の提供を主な病院と協議する。調整が付かない場合は、接種会場を各保健福祉事務所や公民館とする。県はこれに合わせてワクチン配分計画の見直しも検討する。
小山会長は「患者が急増し、医師も苦しんでいる。早急に集団接種の段取りを整えたい」と話した。佐藤知事は「県内でも流行警報が出て、県民から不安の声が上がっている。医師会と連携し、解消させたい」と述べた。【関雄輔】
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