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2010/01/26 塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売(27日) 点滴型

 塩野義製薬は26日、点滴のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」を27日に発売すると発表した。国内開発のインフルエンザ治療薬は初めてで、3月末までに約70万人分を供給する。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザに次ぐ第3の治療薬で、新型を含むA、B型インフルエンザが対象。5日間投与するタミフル、リレンザと異なり、通常は点滴で1回(約15分間)の投与で済む。人工呼吸器を装着する重症患者にも使いやすく、治療薬選択の幅が広がる。

 世界初の販売となるため、塩野義はすべての患者に副作用調査を行う。小児用も年度内に厚生労働省に製造販売承認の追加申請する準備を進めている。

 塩野義が米国のバイオベンチャーのバイオクリスト社から日本での開発・販売権を取得し、07年から開発を進めてきた。09年10月に厚生労働省に製造販売の承認申請をし、今月13日に承認を取得した。申請から承認まで通常は1年程度かかるが、新型インフルエンザの流行を受けて同省が優先審査品目に指定し、短期間で承認した。

 国内では第一三共、富山化学工業もインフルエンザ治療薬の開発を進めている。【久木田照子】

 ◇タミフルより効果が顕著...メーカー臨床試験

 90年代に登場したタミフルは近年、耐性ウイルスの出現が問題となっている。今回の新薬はタミフルと同じく、ウイルス表面にある酵素の働きを邪魔することで、感染が広がらないようにする。長崎大病院の河野茂病院長(呼吸器感染症)は「タミフルの作用する酵素が1カ所なのに対し、新薬は3カ所で作用するため、より効果がある」と話す。

 新薬について塩野義が行った臨床試験では、発熱患者への24時間の効果はタミフルよりも顕著だったという。また、飲まずに点滴で静脈に直接投与するため、河野院長は「消化器系の副作用も少ない」と説明する。【高野聡】

毎日新聞




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