
毒性の強い新型インフルエンザ(H5N1)の患者の発生に備えた検疫訓練が10日、静岡空港(島田市、牧之原市)で初めて行われた。これと連携し、県庁でも対策会議の運営訓練があり、計約120人が参加した。
訓練は、新型インフル患者が確認された国に滞在した女性1人が、静岡空港に向かう機内で症状を訴えたとの想定で行った。
同空港に勤務する航空会社の社員らが乗客らに扮(ふん)し、訓練に使ったフジドリームエアラインズの小型機に乗り込んだ。
機内では、乗客への的確なアナウンスや、患者の周囲2メートルの範囲内の乗客を「濃厚接触者」と区分する手順を確かめた。防護服やマスク姿の医師や検疫官らが患者と機外に出ると、救急隊員が病院に運ぶ流れを確認した。
強毒性の新型(鳥インフル)は、現在の新型インフルエンザ(豚インフル、H1N1)と異なり、人から人への感染は確認されていない。しかし、これまでに12カ国で感染者282人が死亡しており、ウイルスの変異による人同士の感染拡大が懸念されている。
訓練にかかわった清水検疫所支所の谷内隆夫庶務課長は「検疫をしっかりやれば、ワクチンを作る時間を稼げる。静岡空港には国際線があり、いざという場合の連携を確認できた」と話した。【竹地広憲】
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