
日本外務省は8日、「鳥インフルエンザの流行状況について(2010年3月)」というタイトルの感染症広域情報を出し、注意を喚起した。その内容は以下の通り。
03年11月以来、東南アジア、中央アジア、欧州などの広い地域で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が発生している。現在も引き続き、世界各地でトリからトリへの感染やトリからヒトへの感染が確認されている。
国際獣疫事務局(OIE)は10年1月7日以降、バングラデシュ(ダッカ県、チッタゴン県)、ブータン(チュカ県)、カンボジア(タケオ州)、インド(西ベンガル州)、イスラエル(ハイファ地区)、ミャンマー(ヤンゴン)、ネパール(カスキ郡)及びベトナム(デイエンビエン省、ハテイン省、ソクチャン省、ゲアン省、カインホア省、カマウ省、クアンチ省、コンツム省、ナム・ディン省、ハザン省、トゥエンクアン省)で、トリへのH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認されたと発表した。
ブータンにおける発生が確認されたのは今回が初めてであり、H5N1型鳥インフルエンザのトリ感染の発生国・地域は63カ国・地域となった。アジアではブータンのほか、インド、インドネシア、カンボジア、タイ、韓国、中国、香港、日本、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオスの17カ国・地域に達している。そのほか、中東9、欧州26、アフリカ11の国・地域で確認されている。
<ヒトへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況>
10年1月7日以降、世界保健機関(WHO)は、エジプト(ベニスエフ県、ダカハリーヤ県、アスユート県、シャルキーヤ県、モノフェーヤ県、ヘルワーン県、カフルエルシェイク県)で14人が感染(3人死亡)、インドネシア(ジャカルタ特別州)で2人が感染(1人死亡)、及びベトナム(カインホア省、ティエンザン省、トゥエンクアン省)で3人が感染(2人死亡)したことが確認されたと発表した。
10年3月4日現在、ヒトへの感染が確認された国は15カ国となっている。ヒトへの確認感染者数は486人、うち287人が死亡している。ヒトへの感染確認最多国はインドネシアの163人(うち135人死亡)。以下、ベトナムの115人(うち58人死亡)、エジプトの104人(うち30人死亡)、中国38人(うち25人死亡)、タイ25人(うち17人死亡)と続く。
なお、感染地域でトリに接触した日本人が、発熱や咳症状を発症して帰国した事例(結果的にはH5N1型ウイルスに感染していなかった)も確認されているので、鳥インフルエンザの発生国・地域では不用意にトリに近寄ったり触れたりせず、衛生管理にも十分注意すること。(10年3月8日、日本外務省発表から)
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