
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が、3月に入ってからも収まっていない。昨秋から冬にかけては、新型インフルエンザ対策として手洗い励行が定着した効果などで減ったものの、例年ピークが終わる2月を過ぎても流行が継続。原因ははっきり分かっておらず、道は注意を呼びかけている。【鈴木勝一】
◇新型インフル収束へ
ノロウイルスの集団感染は例年11月ごろから発生件数が増加し始め、12~1月がピークになる。道と札幌市が社会福祉施設などからの通報件数をまとめた結果、昨年11月はいずれも集団感染はゼロだった。
ところが今年1、2月の集団感染は、前年同期(36件)に比べて約2倍の71件と急増。道による集計(札幌市を除く)では、今年2月に31件712人の発生報告があり、2月としては過去最多だったという。3月も9日までに7件173人の発生がある。
このうち、2月1~7日には千歳保健所管内の介護保険施設で入所者ら39人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、1人が心不全で死亡。患者6人の便からノロウイルスが検出された。同2~8日には静内保健所管内の医療機関の入院患者と職員21人に同様の症状が現れ、3人からノロウイルスが検出された。
子供やお年寄りが感染すると、重症化したり吐いたものを気道に詰まらせて死亡する恐れがある。道健康安全室は「新型インフルエンザの流行は落ち着いてきたが、ノロウイルスにも注意が必要」と話している。
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