
都内保健所と都南新宿検査・相談室が09年に行ったHIV(エイズウイルス)の検査件数は2万8436件と前年比で1割減ったことが分かった。02年以来7年ぶりの減少。都福祉保健局は「検査を受けなければ症状に気付かず、感染を拡大させる恐れがある」として危機感を強めており、保健所での検査(無料で匿名可)の積極利用を呼びかけている。
減少の原因について同局は「昨年流行した新型インフルエンザに関心が集中したためではないか」としている。しかし、今年1~3月の集計でも減少傾向に歯止めはかかっておらず、前年同期の8296件から5627件へと大幅に減った。
一方、都内のHIV感染者の昨年の報告数は369件。前年から78件減少した。エイズ患者の報告はここ数年100件前後で推移しているため、都は「感染者が実際に減ったのではなく、検査件数が減ったため」とみている。感染者は30代が最も多く、20~40代で9割を占める。
感染が見つかっても発症を防いだり遅らせたりする投薬・治療ができるため、検査による早期発見が重要という。都は6月を「HIV検査・相談月間」に指定、検査態勢を拡充している。都感染症対策課(03・5320・4487)。【石川隆宣】
〔都内版〕
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