2010/06/09 電話殺到 売り切れ店も 梅エキス、業界は消費拡大へ期待
梅の栄養分が凝縮された「梅エキス」の人気が高まっている。テレビで梅エキスが紹介されてから和歌山県南部の農協や梅加工業者に注文が相次ぎ、売り切れになった店もある。梅業界の関係者らは「梅の消費拡大へ追い風になれば」と期待している。
梅エキスは、梅の実(青梅)をすりつぶし、搾り汁を真っ黒になるまで煮込んで作る。青梅1キロ当たり20~30グラムのエキスができる。感染症予防や疲労回復などに効く家庭の万能薬として古くから産地で親しまれてきた。湯や茶、はちみつなどで薄めて飲むことが多い。
2日朝のテレビ番組で、梅エキスが肝機能障害に良いという臨床試験の結果が紹介された。
田辺市のJA紀南には、テレビの放映が始まってから電話が殺到し、その日だけで梅エキスの問い合わせは200件ほどあった。その後もよく売れて製造が追いつかなくなり、Aコープや直売店で売り切れになっている。6月中旬以降に商品が入荷する見込み。
JA紀南によると、梅エキスには疲労を抑える効能があるクエン酸が多く含まれている。エキス100グラム当たりのクエン酸濃度は45~50%あり、梅干しの9倍。青梅があれば家庭でも作れるという。
JAみなべいなみ(みなべ町)でもテレビ放映の後、梅エキスがよく売れている。以前は商品の注文が1日で数件あるかないかだったが、現在は1日20~30件の注文が入っている。
白浜町内にある梅製品販売店にも、テレビ放映の後に電話が鳴りっぱなしになり、梅エキスが飛ぶように売れた。現在も問い合わせが多く、商品が入荷するのは7月以降になるという。田辺市内にある梅加工業者にも、注文が殺到。担当者は「もともとよく出る商品ではなかったが、テレビ放映の後は一気に注文がきた。宣伝効果は大きい」と驚いている。
みなべ町うめ課によると、梅エキスだけでなく、梅の関連商品についての問い合わせが例年以上に多い。梅干しのインフルエンザ予防効果を研究機関が公表したことも追い風になったという。林秀行課長は「梅の日(6月6日)に合わせ、業界が一体になって盛り上げた結果ではないか」と話している。
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