
昨年、新型インフルエンザ感染が疑われると診断された患者の2割が、インフルエンザ以外のウイルスに感染していたことが、国立感染症研究所などの調査でわかった。
インフルエンザ以外のウイルス感染症も発症すると重症化する恐れがあるため、注意を呼びかけている。20日に高松市で開かれる日本臨床ウイルス学会で報告される。
研究チームは昨年9月~12月、兵庫県内の私立病院で発熱などの症状からインフルエンザ感染が疑われると診断された患者計129人に遺伝子検査をした。その結果、91人(71%)は実際に新型インフルエンザにかかっていたが、38人は新型ではなかった。
38人は季節性インフルエンザにも感染しておらず、調べたところ25人(19%)は手足口病などを起こすエンテロウイルス(10人)、鼻かぜの原因となるライノウイルス(8人)などのウイルスに感染していた。
新型インフルエンザの流行時、医療機関の多くは、簡易検査で新型と判明しなくても、症状や周囲の感染状況を見て、新型に感染したと判断し、タミフルやリレンザなどの治療薬を処方していた。藤本嗣人(つぐと)感染研室長は「薬が効かない場合、別のウイルスの感染も疑うべきだ」と話している。
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