
【ジュネーブ伊藤智永】世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は10日、電話回線による記者会見で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)は終息期に入ったとの声明を発表した。パンデミック宣言は09年6月に出されて以来、約1年2カ月ぶりに解除された。
世界各国の専門家による緊急委員会が同日朝開かれ、感染状況を討議。WHOは6月3日、感染の「最盛期」(ピーク)は過ぎたものの、冬の南半球で感染状況を監視する必要があるとして警戒水準で最高度の「フェーズ6」を維持していた。しかし、その後、一部地域を除き感染拡大が見られないことから、宣言解除を判断した。
WHOは、09年4月の流行開始からこれまでに少なくとも1万8449人以上が新型インフルエンザで死亡したとしている。
WHOのパンデミック宣言については、先進諸国を中心に大量のワクチンや薬が余ったことから、欧州会議などで疑問や批判が起きている。このため、WHOは科学者ら29人による独立委員会を設置。宣言の妥当性について検証作業を進めている。
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