
【ジュネーブ、香港共同】世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は10日、香港から電話を通じ記者会見し、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)について、警戒水準「6」の次の段階と定義している「最盛期後」と認定した。昨年6月の大流行宣言から1年2カ月を経て、大流行の終息を宣言した。
発生認定の昨年4月27日から今年8月1日時点までに感染が確認されたのは214カ国・地域で、少なくとも1万8449人が死亡。日本では今年6月末に死者が200人に達した。
チャン事務局長は「最盛期後」とした理由について「流行の度合いが季節性インフルエンザと同程度になったと認められること」を挙げた。一方で「(新型インフルエンザを)引き続き警戒することが極めて重要だ」と各国に呼び掛けた。
WHOは10日、事務局長の記者会見に先立ち、新型インフルエンザの警戒水準について事務局長に助言する諮問機関である緊急委員会を開催。冬場の南半球でインフルエンザの感染が大規模ではなく、大流行は一段落したと判断した。ただ北半球では秋から冬にかけ流行期を迎え、「第2波」への備えが必要となる。
またインドなどではようやくワクチン接種のキャンペーンが本格化したばかりで、医療現場には「終息」に対して戸惑いもある。
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