2010/09/08 多剤耐性菌:板橋で死亡 患者は帝京大病院から転院
東京都は8日、東京都健康長寿医療センター(579床、板橋区)でも多剤耐性菌アシネトバクターによる院内感染の疑いがあることを発表した。都によると、同センターでは、入院患者3人から菌が検出され、うち1人は今年6月に死亡。死亡したのは76歳の男性で、帝京大病院から今年2月に転院した患者だった。都は病院間で感染が広がった可能性について「断定はできないが極めて高い」としている。
亡くなった男性は2月23日に同センターへ転院。帝京大病院から特段の情報はなかったが、同日に検査をし、同26日に菌が検出されたという。3月以降には菌が検出されていないため、センター側は死亡との因果関係は否定している。
2人目の感染が分かったのは男性の死亡後の7月26日で86歳の女性。3人目は8月9日に菌が検出された82歳の男性。この2人は、7月に8日間、病室のベッドが隣だった。
同病院からは多剤耐性緑膿(りょくのう)菌の院内感染の報告も受けており、都は8日午後に立ち入り検査を行う。
一方、帝京大病院によると、同センターに転院した患者は今年2月、脳梗塞(こうそく)で同病院に搬送され、約3週間入院していた。肺炎を併発したことなどから痰(たん)の培養検査を実施したが、陰性だったという。【石川隆宣、真野森作】
毎日新聞