
九州大学病院(福岡市)は9日、大半の抗生物質が効かない多剤耐性を持つ肺炎桿(かん)菌が昨年、米国の病院から転院していた30代女性から検出されたと発表した。同種の肺炎桿菌の感染は海外で問題となっているが、同病院は国内で初めてではないかとしている。
同病院によると、この女性は2008年4月、米国・ニューヨークの病院から急性骨髄性白血病で転院。尿検査で多剤耐性を持つ肺炎桿菌が見つかった。米国で既に感染していたかは不明という。
同病院が09年に菌の遺伝子解析をした結果、抗生物質の切り札とされるカルバペネム系を分解する酵素をつくる遺伝子を持った肺炎桿菌と判明。今年1月に開かれた日本臨床微生物学会に報告した。
女性はその後、回復して退院した。他の患者からは検出されていないという。
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