
厚生労働省は10月4日、さいたま市民医療センターに入院している90歳代の女性患者から、ほとんどの抗菌薬に耐性を示す「NDM‐1」を産生する肺炎桿菌が検出されたと発表した。NDM‐1産生菌の検出は国内で2例目だが、海外渡航歴のない人の感染例は初めてで、国内で感染した可能性が高いとみられる。
同センターなどによると、患者は8月下旬に入所型高齢者施設から緊急搬送され、誤嚥性肺炎と尿路感染症と診断されて入院。同月末までに入院時の尿から多剤耐性肺炎桿菌が検出されたため、個室管理になった。その後、同センターとさいたま市健康科学研究センターで薬剤感受性の確認検査を実施。同じ結果となったため、国立感染症研究所に検体を送付した。感染研で検体を検査した結果、NDM‐1産生菌と判明した。
患者は4日現在で入院中だが、症状は軽快しており、退院可能な状態。さいたま市民医療センターで多剤耐性を示す菌が検出された入院患者はこの患者だけで、院内感染は認められていないという。
厚労省によると、同センター以外の医療機関からは1日までに6件の多剤耐性菌の検体が感染研に提供されたが、いずれもNDM-1産生菌ではなかった。
医療CB
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