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2011/06/07 O104、死者23人に 欧米13カ国に拡大、感染源いまだつかめず

 【ロンドン=木村正人】欧米で腸管出血性大腸菌「O(オー)104」の感染が拡大している。これまでに感染者は13カ国で2150人を超え、ドイツで22人が死亡、スウェーデンでも1人が亡くなった。ロシアが欧州連合(EU)からの生野菜輸入を停止するなど、財政危機に苦しむ欧州に追い打ちをかけている。

 O104は約3週間前に独北部で感染が確認されて以降、スウェーデン、オランダ、デンマークなどに感染が拡大。フランス通信(AFP)によると、ポーランドの衛生当局も6日、同国を訪れた独ハンブルク在住の女性の感染が確認されたと発表した。

 今回のO104は、1996年に日本で11人が死亡、約9千人が感染したO157との遺伝子交換で変異した種とみられ、毒性も強いとされる。

 感染ルートの特定を急ぐドイツでは、北部ニーダーザクセン州政府が5日、州内の農場で生産されたモヤシが感染源の可能性があるといったん発表。しかし6日には、初期検査の結果、同農場のモヤシなど発芽野菜からO104は検出されなかったと改めて発表するなど、感染源特定は難航している。

 ドイツ衛生当局も当初、スペイン産キュウリを感染源と指摘したため、スペイン産野菜が欧州の市場から相次いで撤去された経緯がある。その後、感染源でないことが判明したものの、1週間で損害は約2億ユーロ(約235億円)に上り、約7万人が失業する恐れがあるとスペインの農業団体は訴えている。

 また、ロシア政府が2日、EUからの生野菜輸入を全面的に禁止。世界保健機関(WHO)は自制を呼びかけているが、プーチン露首相は「国民に有害なものを食べさせるわけにはいかない」と反論している。

 こうしたなか、独北部のハンブルクの病院はO104の感染が疑われる患者であふれかえっており、軽症者を帰宅させ、重症患者の治療を優先している。

 バール保健相は、「患者数が医療施設の受け入れ能力を超えている。緊急事態だ」と危機感をあらわにしている。

産経新聞




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